老いのひとこと

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年式と云おうか登録年が平成18年のマツダデミオ車、幾らおんぼろ車とは言えわたしに取っては掛け替えのない愛車に違いない。


一度ガス欠を仕出かし路上で動かくなり大往生した苦い経験の持ち主なのです。


それ以外には大きなトラブルはなく唯一の自慢は免許証がゴールドで在ることがそれを証明しよう。


先日のこと、日曜稽古を終え鶴来から帰宅し、畑の水やりのためいっ時エンジンを止め車を降りた。


その直後にエンジンの始動を試みるが掛らない。


グスグスと力ないエンジン音がするが掛らない。


赤いランプが何事かを表示したまま終ぞ掛ろうとはしない。


何回ほど試みただろうか下手をすればバッテリが上がってしまわないとも限らない。


デイラーへ電話すれば連休中ではあったが旨いことに取り次いで貰えてよかった。


間もなく修理工の御方が参られどれどれとキイを差し入れ回せば何のことはないまるで手品師に掛ったように一発で掛かったではないか。


「人騒がせなオッサンだね、アンタ大分ボケとるんじゃおまんへんか」と口には出されなかったが恐らくそのように思われても仕方が在るまい。


穴があったら身を隠したい、頭をかきかき恐縮するばかりでした。


せめて手数料は如何程ですかと


質せば嫌みのない笑顔でそんなご心配は要りませんよと屈託なく応じてくださった。


歳を取ったのだから何事にも慎重に注意深く在らなばならないと只々思うばかりです。