老いのひとこと

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春先の七瀬川のほとりを歩く。


住み着いたはずの白い鯉の魚影は依然として行方知らずのままでした。


上流へ登ってはいないものかと河畔を辿れば枯葉敷く足元に可憐な野草が挨拶する。


此処にいますよ此方にもいますとあちらこちらから声が掛る。


清々しい気持ちの良い挨拶でした。


 


家に帰り図鑑で調べれば「キクザキイチゲ」ではあるまいか。


キンポウゲ科の一輪草属「菊咲一華」とある。


素敵なお名前があるのを知って嬉しくなった。


 


雑草の繁みの中に隠れてしまう前にもう一度見納めに参らねばなりますまい。