老いのひとこと

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不老長寿のくすりなんか在るはずがない。


在るはずもないのに浅はかなものです。


わたしは茶を飲むときに安物の茶葉と一緒にドクダミとヤーコンの葉っぱをブレンドして


飲んでみる。


道ばたで採取したドクダミと畑で育ったヤーコンの葉をパリパリに乾燥させていつもストックしている。


渋味が取れてまろやかさが益すから不思議なのです。


 


此の葉っぱはやれ解毒作用がどうの便秘に好いの血圧にも良いし血管の老化を防ぎ血糖値まで下げると来れば最早至れり尽くせりで此れまさに不老長寿の妙薬に違いがない。


歳を取ると騙され易い、イワシの頭同様これらの葉っぱも信心の道具になってしまった。


また此のわたしキハダの樹皮の欠片を飴玉代わりにいつもしゃぶる。


どうも胃や肝臓の働きに良いと云う。


更に此れも毎朝アロエという医者要らずの一切れを口にする。


日曜稽古に備えてのスタミナ補給にニンニク一片を週に一回常用する。


此れ我流の生薬尽くめで辛うじて活路を見い出し隠遁の日々を送る。


 


 


権勢をほしいままにした始皇帝ですら49年の命だったいう。