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イチロー選手のフアンだったわけでもない。
でも日本人ならイチロー選手を知らない人はいないだろう。
此の選手の素晴らしさを評価しようとしてもなかなか格好の言葉が見付からない。
それほどの類なき大選手に違いはない。
スポーツ選手で在りながら時たま見せるあの寄り付き難き風貌は哲学者であり禅僧のようでもありまさに鋼鉄の意志を貫く求道者のようにうかがえる。
実に惚れ惚れする御仁であり同じ日本人の一人として誇らしくも思える。
人間道を追求する超俗の賢人ならばこそ今回も「国民栄誉賞」辞退の英断につながったのでしょう。
実に天晴れと云うしかない。
メジャー現役は引退すれども人間鈴木一朗は未だ現役なりと突っぱねたその心意気たるや大したものです。
地方選の最中況してや国政を揺るがしかねない参議選を前に賢人は賢人らしく全てをおもんぱかった。
一朗流の世に云う忖度が展開された。
片方だけを利する愚挙を慎み敬遠なさった。弱小チームに配慮したと云えまいか。
今まで体験した敬遠される身を此の度はおのれが演じた。
それだけでも素晴らしき奥行き深い人物に思えてならない。
