老いのひとこと


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居合はたしなむ程度ではあるが終生の友である。
もはや段位に手を伸ばすことも試合や大会でおのれを試す必要感もなくなった。
でも下手の横好きの言葉が示す通り週に一度限りではあるが堪らなく抜きたくなる。
帯を締め胴着に着替えれば身もこころもピリッと引き締まるから不思議だ。
専ら制定居合十二本に執着するが三十分を過ぎれば気力萎え足元が心なしかおぼつかなくなる、やはり齢だ。
決して無理をしない、此れが限度と自覚して稽古を納める。
可能な限り持続することに大義を置いて年齢に挑戦するようにおのれを仕向けねばならない。
最近わたしの居合から刃音が消え失せた。
体力の衰えと聴力の衰えが両々相俟って刃音から遠ざかってしまったが刃筋だけは筋を通して執着しなくてならないと思うのです。