愚直にもお決まりのコースを歩む。
ほぼ一巡し馬替中橋を渡り右岸を下れば例の24段の石段に差し掛かる。
昨日の濁流が嘘のように今日は干せ上がるのを確認し河原へ降りた。
其処にはちょっとした広さのコンクリートを敷いた踊り場があり細長い棒状の流木が横たわる。
何の気なしに其の流木を拾らおうと手を差し伸ばせば生き生きとした黄土色した真ん丸い石ころが転がる。
暫し覗えば不気味にも動き始めたではないか。
何んとスッポン君の甲羅干しのさ中に出くわせたのです。
暫し思案したが、ペットとして飼育する熱意はわたしにはない、況してやすっぽん料理の餌食としてゲットする勇気は更々ない。
第一怖くて捕らえることも敵わない、指でも噛まれれば食い千切られそうだ。
ゲテモノ喰らいでないことを好いことにして川筋へ逃がしてやることに致しました。
それにしても見たこともない長径が優に30センチ以上もする大した大物でしたよ。