次の雨の日の予報とにらめっこしながら農作業を組み立てる。
当てずっぽうに過ぎぬが農作業上のノルマをおのれに課す。
エンド豆・ソラ豆の跡地には深さ一尺ばかりの溝を設けて苦土石灰と肥料をばら撒き其処に長ネギの苗を六十本並べた。
また、タマネギ跡地には丹波の黒豆を当て込んだが生殖能力を失った種子を幾ら蒔いても詮無いこと故松下さんまで出向き黒色枝豆を買い求め埋め込んだ。
カラスの被害を避けるため不織布でカバーを施した。
30粒の内発芽率80%なら二十株も育ってくれれば勿怪の幸いというもの、拍手喝采だ。
此の二つの農作業、いとも簡単に仕上がったように一見見受けるがどうしてどうして並大抵ではなかった。
血を吐く想いでおのれの限界との闘いに勝ち抜いた賜物だ。
おのれ自身を褒めて遣わすぞ。