老いのひとこと

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年に一度の胃カメラ検診を受ける 。

毎度のことで馴れっこになったにしてもあの泡消し薬にもっと益しな薬味をなぜ加味しないのか不思議でならない。

又あのシャーベット状の麻酔薬にも素敵な香辛料一滴垂らしてほしいものだ。

何時になくカメラの管が喉元を過ぎるまで図太く感じた。

何時になく先生は寡黙になられたようだ。

何時になく時の経過が長く感じた。

 

案の定、胃炎箇所が軽く糜爛し出血していたので細胞を摘出しましたよとの診断を受けた。

気になるようなら一週間後に来院しなさいと云われたがわたしは行かないことに決めた。

でも来るべきものがとうとう来上がったかと観念した。

楽観も悲観も禁物でしょう。

正しく恐れて最悪事態を心静かに想定し確と肝に銘じて置けばそれでよい。