老いのひとこと

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連日、額新保地内をそぞろ歩く。

四季折々の花の楽園に至る手前の一角に気になる石像が一基ぽつねんと佇む。

象の鼻を祀った異国風の石像で素人目には砂岩の原石をこま目に細工し彫塑されている。

高さはⅠメーター近くで相当の重量だ。

台座の上に安置される。

或いは此の家のあるじが信心する対象物かもしれない。

特異な御方に違いなかろう折あらば拝顔に与かろうとチャンスを捜すのだが中々逢えなかった。

先日のこと車中より住人らしき人影、思い切って声を掛けてみた。

余り見かけない此の石像は何でしょうかと語り掛けるとビジネスマン風の紳士はにこやかに応対してくれた。

バリ島観光のお土産に過ぎませんよと云う。

バリにはヒンズー教徒が居て彼らには象の鼻が信仰の対象らしいですよ語ってくれた。

本体よりも船賃の方が大変でしたよと笑われる。

バリとグァムの見分けの付かない頓珍漢にはとても好い勉強になりました。

日ごとに春の陽気がただよい始めました。