老いのひとこと

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八十路の下りの坂は止めどなく転がり落ちる。

体力取り分け脚力の劣化は火を見るよりも明らかなり。

兎に角、現状を維持するだけでも小まめに体を動かすしかない手がない。

怠けてじっと致せば其の反動たるや思いの外大きい。

事情あって外回り徘徊を二日連続でサボり翌日歯医者の待合室で暫し待機しご指名があったので立とうと致せば立てない。

特に左足首の外側くるぶし付近が強直して試みても立てない。

気持ちが焦り動転する中辛うじて起き上がり足引き摺るように診察台に辿り着いた。

情けない不甲斐ない実に哀れだ。

怠惰の天罰としか言いようがない。

歯もダメなら足もダメだと来ましたか。

 

負けてたまるか、帰宅後には泥縄式に我流リハビリに精を出す。

ストレッチに時を忘れ、強直したわが体を存分にしごいた。

賞味期限の切れた古い絆創膏をべたべた貼って気休めにもした。

自助努力の所為あってか少し楽になった。

何んとか歩めそうだ、助かったのだろうか。

年寄りの冷や水」と誰からも云われずに済んでよかった。