老いのひとこと

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カンカン照りには身の危険が伴うので歩くのを止めたと云うよりもう足が前に出ない。

でも癪に触るのでそんな日はもっぱらママチャリを乗り回す。

走れば結構涼しい。

いつもの峠越えコースには登り勾配の難所が三か所ある。

とにかくペタルを踏み込まない限り前へは進まない。

何んと愚かなことかいい歳抱えて骨折り損のくたびれ儲けに労を費やすおバカさんがいたもんだと自嘲する。

そんな時には踏ん張りが効かずへなへなとよろける様に弱気が過る。

やはり齢かなと観念しながらも勇猛心を振り絞り「何糞」「こん畜生」「負けて堪るか」と闘魂を掻き立て気を燃やす。

そう云えば此処のところ面を被りハシット打突を繰り出す稽古から遠ざかった。

自然と培われる瞬時に発散する乾坤一擲の魂の昇華を疎かにして来た其の付けが回ってきたことに気付く。

ペタルを踏み込みながら稽古不足を悔いる

ペタルを踏み込みながら剣道の功罪を噛み締めながら汗を流す。