老いのひとこと

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     無断掲載

お昼にビッグニュースが流れた。

菅さんが総裁選を辞退した。

自ら身を退いて日本国のカジ取りを後継者に託した。

此の決断を御身自らの判断で為したのなら此れは大したものだ。

此のコロナ禍の国難を乗り切るカジ取りをおのれより有能な人材に託したとするならば菅さんへの評価は或る意味高まって然りだ。

現に此のニュース直後の株価までもが500円近く急騰したではないか。

皮肉と云えば皮肉なことに菅決断が間違いなく評価された。

つまり菅決断は自民長期政権を堅持し死守いたさんとする重大なる策略と相成ろう。

 

しかし菅総理なりに有終の美を飾らんと画策したとすれば会見時の表情がもっともっと晴れやかな開悟に基ずく達観の色を露わにしてもよかった気がするが其れが全く無かった。

穿った見方をすれば無派閥の菅総理に詰め腹を切らしめた得体知れぬ黒幕からの圧力がヴェール越しに見え隠れして仕方がない。

 

 

他方、野党各党は菅内閣政権担当能力を云々して扱き下ろすだけだが其れよりも潮目が変わりやがては起死回生の反転攻勢に転じて来る与党勢力に如何にして対峙するかの具体策を示すことの方が先ではなかろうか。

此の激震に冷静に対処いたさねばならない。

策を誤ってはならない。

折角の好機を逸することへの焦燥感・挫折感・危機感を野党各党は確と共有して然るべし。

仲違いする暇なんか在る筈がない。

より強固な連携と結束を図るしか活路はない。

加えて「連合」の体質変容と最近鳴りを潜める「市民連合」に期待するしかない。

 

いかにも勿体ない。