2021-10-27 老いのひとこと 稽古を終え帰り支度を整えて駐車場へ赴けばキーが見当たらない。 さては置き忘れかと道場を捜すが無い。 そう云えば中学生の稽古を観覧席で見学したことに気付き其処ら辺りを隈なく探すが無い。 防具袋もひっくり返してみるが出て来ない。 稽古仲間のMさんもHさんも一緒に捜してくださったがダメだった。 憔悴しきった姿にMさんはわたしを諭す。 兎も角帰りましょう、私の車に同乗してくださいとわざわざ我が家までは送り届けてくださったのです。 失意のまま袴を脱ぎ帯を解き道着の紐に手を遣れば固形物が在る。 在ったではないかこんなところから出て来たではないか。 何んと云う愚か者メが、正気の沙汰ではない。 ボケ茄子のボケ爺だ。 MさんHさんには負担を掛け悪いことをしたものだ。 気持ちをハガキにしたため早速お詫びを込めた礼状を投函した。 これぞ「灯台下暗し」典型例になろう。