老いのひとこと

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此のわたしには親しく語り合うスマ友はいない。

第一耳の具合で電話は苦手だ、兎に角聞き辛い。

偶に掛けるが事務的な所用の時だけに過ぎない。

専らウクライナ情勢や相撲やプロ野球の試合結果ぐらいだ。

尤もラインは別だ、孫たちと他愛のない事を交信しあう。

言葉のキャッチボールが楽しい、お互いにコミュニケション能力を高め合うことが適う。

今や小2でもその技能は実に優秀だ、恐るべきIT時代の申し子たちなのだ。

処が此のラインにはお出ましするはないがちょくちょく画面の下に呼び込んだわけでもないのに数字の7が3個並び忙しなく動き始める、スロットマシンと云うらしい。

此奴が出没すると気持ちがイラつく。

目がチカチカして集中心を失う。

スマホに愚弄され実に不愉快だ、その内腹立たしくムカつく。

止めよ消え失せろと叫ぶ。

発狂しそうになる。

 

何がラッキーセブンだ。

「777は不要だ迷惑千万だ」と伝文を発信しても依然として付きまとう。

独り相撲に明け暮れし疲労困憊した。

何んとかならないものだろうか、心底困り果てている。