老いのひとこと

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稀勢の里関が横綱から身を退いた


日本国中のすべての期待を一身に帯びて綱を張り続けたが綱の重さに耐えきれず自ら綱を外された。


憚ることもなくはらはらと無念の涙を流された。


期待に沿えないわが身の不甲斐なさをただ真っ正直に日本人全てに詫びられた。


声にならない声でたどたどしく語られた。


ライバルであった外国人力士にも感謝の弁を忘れない実に天晴れなる相撲道の達人でした。


怪我にこそ泣いたが其の怪我に責任を転嫁することなく淡々と自分の相撲人生に幕を引いた。


稀勢の里関は決して立て板に水の能弁家ではない、むしろ訥弁に近かろう。


「剛毅木訥仁に近し」と云うではないか。


関取はまさに此の格言通りの歴史に名が残る名横綱でした。


われらに勇気と忍耐の何物かを立派に教えてくれました。


それが横綱なのです。


どうもありがとう。