新年の抱負
二つ目の戒め
≪あなたは額谷道場にて禅修行を励まねばならない≫
壮言壮語を囃し立てるは見苦しい限りだがわたしは自分なりに雑念を払い無我の境地を体得したいばかりに我流禅修行に勤しむ。
月から金まで週５日午前９時より１０時まで専ら走禅、登禅、鼓禅、片足立禅、反禅、素振禅、法定禅の独習をおのれに課す。
要はただ単に小走りに体を動かすだけに過ぎぬが其の内にふと忘我の境地に至る、此の刹那の快楽を走禅と名付け独り悦に入るのです。
反禅はもっぱら下腹部に力を籠め背筋を伸ばすに効あり。
素振りと打ち込みの段階に来てようやく体と裸足の足が暖まる。
高が素振りと云えども得心の行く自己評価に適う一挙動素振りがなかなか出来ないものだ。
最後は木剣に持ち替え法定の形を独り打つ、気持ちがみなぎる。
生きる勇気が漲る
