老いのひとこと

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わたしはグルメではない第一外食を好まない。


旅に出た時と近くの居酒屋を外せば行った試しは絶無に近い。


此のことを家内はいつもあれこれ繰り言で呟いている。


もちろん猪鍋とは無縁で喰ったことも見たこともなかった。


ただ亥年生まれが猪肉を共食いいたせば少々痛快だろうとは予てより思っていた。


そのチャンスが偶然にも突然降って沸いたように訪れた。


部位はイノシシのあばら骨で冷凍保存されていた。


どうも幼獣かも知れない意外と小さかった。


骨と骨の間に出刃包丁を入れるが刃が立っていないので容易くはない。


押し切り引き切りの悪戦苦闘をさんざん味わった。


家内は湯がいてから土鍋にて豆腐やコンニャク、野菜らと一緒にぶつぶつ煮立てて呉れた。


決して美味とは云えぬが歯触りよく淡白な牛筋にそっくりな食感でした。


ぎらぎら脂の乗り切った野生的な諏は何処にもなかった。


潤沢な木の実に在り付けず飢餓状態のまま捕獲された幼猪だったのだろうか。


農作物の被害は甚大と聞く、屠殺されて止む無しと云うことでしょう。


万が一寄生虫やウイルスに汚染されていれば一大事、子や孫へのお裾分けと云うわけには行かない。


当分は猪鍋とのお付き合いがつづきそうだ。