高尾台地内から扇が丘地内を通り抜ける加賀産業道路の街路樹は見事なる菊桜だ。
或る日公園でのお勤めを終え自転車を走らせれば樹木の枝に気付く。
昨日の突風の悪戯かとよく見れば間違いなく菊桜のようだ。
これ幸いと路上放棄物を拾得し持ち帰り例に依って水差し花瓶に生けた。
流石に蕾は頑なに固く閉ざしたままで恰も枯れ枝のように覗える。
枯れ木に花を咲かせてみよう。
古諺に肖り不老の冥利が授かりまするようにと手厚く加護いたさねばなりますまい。
そう云えばひと足お先にと云わんばかりに桜の剪定枝は今を盛りに咲き乱れる。