老いのひとこと

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     無断掲載



一夜明けた翌日の新聞を開いて驚いた。


2面と31面の片隅にそれこそほんのお慰みに目立たぬようにそおっと活字を組んであるだけではないか。


主権在民とか国民主権ということばを聞いて随分久しい。


日本の国の政治を動かすのは主権者たる国民に違いはないはずです。


それをあたかも巨大なる自公政権だと勘違いしている嫌いが多分にあるのではなかろうか。


今、巨大与党が推し進める安保法制を金科玉条のごとく信奉し当該紙上にて世論形成に寄与せんと兎に角邪魔立てする勢力を極力封殺し排除いたさんと細心の配慮を施しているようにさえ覗えて仕方がない。


議事堂前の車道を埋め尽くした萬余の大群衆の雄叫びはビックな国際的なニュースであり、やがては教科書の挿し絵にもなるかも知れない劇的場面であるにも拘らず恰も何事もなかったように消去なされた。


「民は之に由らしむべし之を知らしむべからず」ではやはりよろしくはない。


確かに報道には自由な裁量はありましょうが読者には知る権利があります。


間違いなく此の自公両党は選挙で洗礼を受け主権者の支持で成り立つ立派な政権には違いはないでしょう。


かと云えども良識ある国民の大多数が了としない違憲法案をごり押しする手はどこにもないはずです。


立憲主義と民主主義を守り抜くために大したことも出来ないが教科書に書いてあった通り「国民主権」の意味を噛み締めながらそれを地で行くしかありません。


戦後70年生きて今こそ最大の危機感と緊張感を体感いたす一時一時であります。


自分の思ひを行動で表すことがそんなにはしたなく劣悪なことなのでしょうか。