2022-01-24 老いのひとこと 菅直人さんが橋下徹さんを評してあたかもヒットラーによく似ていると云えば早速ご本人ではなく家老格の松井一郎さんが激しく噛みつきネットを賑わす。 日の出の勢いの維新さんにしてみれば元祖のような御方を誹謗されれば面子に掛けても反撃いたさねばなるまい。 確かに橋下さんの弁舌は舌を巻くほど巧みだ。 淀みなく速射砲が炸裂しあの計算高い浪速っ子と云えどもその殆どが魅了させられ手懐けられてしまったあの芸当はまさにヒットラー並みだと云えそうだ。 否ヒットラー以上かもしれない。 彼は決して眠った聴衆を喚起させるべくカップの破片で我が手首を切り鮮血を振りかざしながら聴衆を歓喜の渦へ落し込むような真似をしなかった。 兎に角、あの大阪を蘇生させた。 縦列路上駐車が消えた、道端に吐き捨てられた痰 や唾が見事に消え去った。 市バスの運転手さんのお給料が大幅に引き下げられ身を切る改革の実行例を見事に演出した。 これでは誰しも拍手喝采を贈らねばなるまい。 確かに此の目に見える実績がモノを言ったのだろうが 余りにも能弁家過ぎるのでまやかしの目眩ましを喰らったような気にもなろう。 「巧言令色鮮し仁」、此の孔子の言に従えば言葉巧みな人には仁が乏しいらしい。 維新は自公政権へ寄り添い補完勢力かと思いきや俄かに態度と豹変させ反対勢力のようにも見せ掛け如何にも似非者くさい。 民主主義の根幹を揺るがす桜森加計等々らの諸問題に正面から向き合う鋭い切り込みが全く見えない。 これではまやかしとみられても仕方がないのだが菅さんへのしっぺ返しは「鏡の前でおのれの身形を整える方が先ではありませんか」と皮肉られてしまった。 名護戦にも敗北し益々水を開けられそうだが此の両者の鍔迫り合いには目を離されない。