老いのひとこと

何の不自由さもなく朝餉の食膳が並ぶ。

果報者だ、感謝いたさねばならない。

日々の日課を熟し平然と生きられるのも家内のお蔭に違いない。

しかし歳を取ったので格別食欲をそそられる訳でもなく極めて事務的機械的に箸を運ぶ。

 

ぶっかけ卵の玄米メシにわかめ入り味噌汁に千両ナスの小糠漬けとシラス入り納豆が定番、そこへ自家製の赤紫蘇ゆかりに爛熟ゴーヤの甘辛煮、更にはオクラの剣崎ナンバ入り佃煮に巨大キューリの奈良漬けが添えられ色取り満載で大いにご満悦なのだ。

 

まさに我が家は地産地消を地で行く典型例なのである。