老いのひとこと

此のわたしもやがては此の世からおさらばして彼の世へと渡らねばならない。

三途の川をちゃんと渡り切れるように歩む鍛錬を為さねばならないとおのれに言い聞かせつつ日々石踏み公園へと急ぐのです。

石踏みは慣れたとは言えやはり痛かろう確かに苦痛が伴うのです。

最近、此の石踏みは三途の川の賽の河原を渡る其の予行練習なりと心しておもむろに粛々としかも厳かに執り行うよう努めおるのです。

どっちみち放蕩三昧を尽くした此の身なら閻魔さんが待ち受ける餓鬼・畜生・地獄への道を選ばねばなるまい。

苦痛を味わって然るべし当然の報いでありましょう。

それを甘んじて受け入れ極寒の日も雨の日も灼熱の炎天下にても艱難辛苦に耐え抜き石踏み公園へ日参致さねばならないのです。