老いのひとこと

 

今は嫁いて仕舞った孫娘からカーナビセットやチャリンコのお古を譲り受け有り難く恩恵に浴する。

取り分け自転車は無くてはならない必需品だ、朝の体操会場や石踏み公園等々への大切なる脚そのものだ。

ところが其の我が分身のようなママチャリの鍵紛失騒動に巻き込まれてしまったのがつい最近の事だった。

どう仕様もないので止む無く切断し今は鍵無し自転車が余儀なくされるのです。

こよなく愛する我が故郷には他人の自転車を失敬するような不届きものは滅多といないと固く信じるしかない。

 

 

それがどうしたものか物置の雑然と積まれた苦土石灰と牛糞の袋に挟まれるように愛用の鍵を見付けて仕舞ったのだ。

こんなところに置く筈がない、風で飛ばされる筈もなく不思議でならないのです。

何かの拍子にポケットから抜け落ちたとしか考えられない。

訳の判らぬ独り芝居を演じたものだ、こんなものが今更在ったとて何の足しにもならない。

此れ「後の祭り」と言えり。

孫よ、悪かった勘弁し給え。

 

6時42分にドスンと縦揺れしたが瞬時に止んだ、愈々森本~富樫活断層の始動ではあるまいに。