老いぼれへぼ剣士の独り言

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取れたての   枝豆うれし   情もらう
 
御すそ分け   枝豆うまし   御仁かな
 
見ず知らずの方から枝豆を頂いた。
朝の散歩の道すがら、菜園つくりに精を出される御方へ
”おはようさん”と一言お声をかけたりしていた。
作業の手に、邪魔立てせずに通り過ぎるのが常ではあったが
天塩に掛ける一本の栗の木をめぐり、いろんな苦労話に花が咲くこともあつた。
開花し結実までは上手くゆくが秋の収穫にまでは至らないと首をかしげながら嘆き節を告げられた。
そんな矢先にわたしの到来を待ち伏せるかのようにして、取れたての枝豆の頂戴に与かった。
仲秋の名月の下、完熟の枝豆を賞味しながらその御仁と一献交わせたらどんなに嬉しかろうとつくづく思ったりした。
この世の中、佳いことはそんなに多くはないものだ。