老いぼれへぼ教師の回想記《74》

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 一世を風靡した“Q・Cサークル”とか“かいぜん活動”は、もはや見る影もない。
 バブル崩壊と共にリストラ時代に突入し派遣労働、非正規雇用、パートや外国人労働に依存する体質では、どう見ても企業への帰属意識は希薄となり、成立の基盤を失ってしまった。
 終身雇用制の終焉と共に極端に変質してしまった。とても、さびしい事かも知れない。
 かつての、精悍なる面構えで君臨した世界第2の経済大国・・・
 その誇らしげな勇姿を彷彿させるとても懐かしいお話なのです。
 
その五 挑戦と試練挫折の河北台(22)
 
企業派遣研修(6)
 
 見学した各企業に共通していえることは、如何に徹底した合理主義精神を貫き無駄を排除した原価低減に心血を注いでいるかということである。
 その真摯な姿勢には敬服せざるを得なかった。
 昨今耳にするリストラなる用語とは無縁の時代であった。 
併せて従業員のモラールを如何にして鼓舞するかQ・Cサークル活動を積極的に取り入れている姿であった。
 
モラールを鼓舞せんがためのQ・Cサークル活動は、最も喫緊の課題として必要感を強めていたはずの教育現場には遂に採用された形跡は何処にもなかった。
一足飛びした形で、学校選択制の自由化が、そののち齎された。