老いぼれのタイ行き《11》

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タイ国ツアーに参加して=その11
機上より
バンコクチェンマイ間凡そ800K弱をバスや鉄道で移動すれば優に10時間は要するらしいが、飛行機なら一時間で済む。
 カラフルな民族衣装に身を包みお出掛けするのは何処のお国でもみな同じ。
みな陽気で闊達でしかも饒舌で活気にあふれている。
 お国が元気なので国民も元気がいい。
 客席は満席でこの国の活況さを物語っている。
 ただ、現地語が解かるはずもなくお話の中味は騒々しい雑音に過ぎない。
 
 眼下には広大な緑の大地が延々と広がる。蛇行する中小河川がまるで生きているように蹲っている。
 又あっちにもこっちにも、これまた大小の灌漑池のようなため池が散在している。
 ひょぅとして去年の大洪水の後遺症かもしれない。
 うす雲の切れ間に整然と区画整理された耕作地が現れては消え消えては又現われたりした。
 この国の主要産物は米だろうから大規模な機械化米作が営まれているのがよくわかる。
 確かこの国は、欧米先進国からの手付かずの独立国なので、地元企業の資本が投入されているのでしょうか。
 でも、少なくてもジャポニカ米にではなくあのぱさぱさしたインデカ米に違いない。
 返す返すも残念に思うには、この長閑な田園風景に足を踏み入れ農夫たちを目の当たりにすることが適わなかったことです。
 小規模な自作農家の質素な佇まいと生活の臭いを体験できなかったことは口惜しい。