老いぼれの独り言

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④12日金曜日午前8時に端を発した一連の騒動は留まることを知らずに日曜日にまで及ばんとす。
と云うのも脳裏に突き刺さった毒牙は睡眠障害を来たし困憊 ( こんぱい )の色を隠し得ない。
カウントダウンに入った日曜日のお稽古を躊躇 ( ためら )う弱気が胸中を走った。
とは言え、体調不良をもって稽古を休むことは忍び難い。
言語道断、あるまじき卑劣な行為は「一分 ( いちぶん ) ( ことわり )」に反する。
紙谷傳心がいみじくも説いたではないか。
人を斬る先に、先ずおのれの至らぬ弱き心、くじけそうな心、よこしまな心、道義に反する卑劣な心、めそめそした心を一刀両断で斬り捨てねばなるまい。
非ざるこころ、非心を切る。
生涯追及した此の『非切』は一体何処へ行ってしまったのか。
わたしは何事もなかったのように装い平然と道場の床を踏んだ。
腰骨安定せずと云えども、誠心誠意全身全霊の全力を振り絞り一心不乱の打突に専念した。
本日の、小一時間の時間の何と長かったことか、熟頭の『ヤメー』合図で救われた。
恐らく、熟頭はわたしのおぼつか無い体捌きを見ていたのであろう。