老いぼれの独り言

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⑤ まるで奥歯に何かが引っ掛かったように、何か重要な真実を隠し立てにして実に曖昧なうじうじした話は鬱陶 ( うっとう )しい限りだ。
単刀直入にずばり核心に斬り込む度量がないのかと云われても仕様があるまい。
問題は袋の中で不気味にうごめく物体を二つとみたご老体の視力と云う視覚に如何ほどの信頼性があるのか。
当の本人が気になって仕方がない。
事件発生日の翌日より三連休に入り当人とはからっきし電話が通じない。
留守電にも返事が来ない。書簡に認めて確認をとったが梨の ( つぶて )である。
連休明けを待ってご当人さんに面会し直談判 ( じかだんぱん )に及んだ。
わたしが頂戴したのは一つか二つか、それとも三つかと尋ねた。
彼は一つだという。間違いなく一つかと念を押したが一つだという。
二ついたはずだと確認したが一つに間違いないという。
デジカメ写真の被写体も一つであった。
肩に圧し掛かる重圧がみるみる軽くなる。
二つとみたのは老人性乱視の変則技なのか。
何れにしろその折、紐を二重に固く結わえれば事無きを得たこと。
事の重大性を ( かんが )みることなく安易に一重に結わえたことに起因する。
わたしの不用意な不始末に尽きるのです。
2-1=1
1-1=0    目下ゼロ
12日金曜日午後8時半過ぎ頃に紛れもなく一匹を拙宅玄関の ( ま )にて捕獲した。
極めて幸運な事であった。
2から1へ変じたことは一見、急転直下事態は好転したかに見えたのだが実はさに非ずして益々泥沼化する様相を呈して行くのです。
最早 (もはや)、世間知らずの明き盲には先を見通す力を失ってしまっている。
先先 ( せんせん ) ( せん )」の技は一体何処へいってしまったのか・・・