老いぼれの独り言

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先日の新聞によれば旧河北台商業高校の廃屋と化した校舎をとうとう解体する運びとなったのだと報じている。
跡地の活用案は未定のままだが取り敢えず解体し新地にすれば買い手が付き易くなるだろうという憶測に基づく誠にずさん極まりなき記事内容でありました。
 
夏草や  河商健児の  夢のあと
 
何はともあれ、目の玉が黒い内に脳裏に残像を焼き付けておきたい強い衝動に駆られた。
8号線に乗り標識に従い内灘方面に左折を試みたが以前通い慣れた旧道が見当たらず大きな幹線に入り込み大学病院から内灘大橋を経て漸く砂丘の上をアカシア樹林帯を縫いながら走り抜け旧河商校跡地に辿り着けたわけなのだ。
嘗ての凛々しくも建ち並ぶ白亜の学び舎は既に打ちひしがれ寂れ果て実に無惨な姿を留めていたのです。
敷地の所構わず雑草が繁茂しどう致したことか海岸線に植樹したクロマツの種子が飛来し深く根着き鬱蒼たる松林を形成していたのです。
荒れ果てた学校と決して揶揄いたす気は毛頭ないのだが目を覆いたくなる痛々しき惨状に少なくとも此の学び舎に関与する当事者たちには耐え難き光景に映るに違いない。
此の学び舎に関与する夥しき数の当事者たちよ今からでも遅くはないと思うのです。
地の利を活かした海の保養施設とか特養老人ホームとか子どもの健全育成を目指す海の家とか兎に角少子高齢化社会に対応した善政満ち溢れた県政を敷いていただくよう働きかけねばならないと思う。
跡地を有効に活用する手立てを講ずる為の智慧をお互い出し合おうではありませんか。
 
もう一つ、中西陽一前知事揮毫による石碑が夏草に隠れて寂しく佇むのです。
せめて、この記念碑だけでも永久保存する手立てはないものだろうか。
 
至る所ところ構わず縦横無尽に車輌専用の舗装道路が走る。
此処石川にも北海道の大地ありと錯覚するような内灘~津幡間を貫通する一直線の自動車道を発見いたしました。
何時か何処かで聞いたようなフレーズだが「人よりコンクリート」なのかそれとも「コンクリートより人」なのかもう一度考え直してもよいのじゃなかろうか。