老いのひとこと

イメージ 1
 
 
 
22日の午後には前線の通過に伴い空掻き曇り雷鳴轟き渡って叩きつける激しい雨脚に見舞われた。
しかし、夕刻には地表が奇麗に洗い清められカラッと晴れ上がった。
十分すぎるお湿りで雑草の根元も揺るんで引っこ抜き易くなった頃合を見計らいわたしは除草作業に取り掛かった。
もちろん、何方さんからも要請があった訳でもなく自意識に基づく自発行為に違いない。
此の道路脇の雑草なのだが城谷川の護岸の為のコンクリートの壁と道路に敷かれたアスファルトに挟まれるほんの僅かの空間にいろんな植物たちが寄り添うように長屋住まいをするのです。
春先には、アヤメ科の「ニワセキショウ」とオオバコ科の「マツバウンラン」にゴマノハグサ科の「トキワハゼ」が可憐な花々の競演を繰り広げるのです。
さすがにこれらは引っこ抜くには忍び難く好天が長らく続けばそっと秘かに目立たぬようにジョーロで水遣りもした。
処が今や、ドライフラワーと化し一掃されても仕方あるまい。
今以って、名も知らぬ雑草も多く見受けたが「コニシキソウ」や「ツメクサ」「スベリヒユ」に「カタバミソウ」「メヒシバ」「エノコログサ」等々色取り取りの多くの名称を勉強させて頂きました。
しかし、今日のところは遠慮会釈なく根こそぎ掻き毟らさせて貰いました。
よく見れば、ナス科の「イヌホオズキ」くんが行儀よく整列しているではありませんか。
去年の晩秋の頃に「ワルナスビ」くんと見間違えて伐採したのが此の「イヌホオズキ」くんの親株でした。
有害物質のサポニンを含む無数に近い夥しい数の種子をここら辺一帯に散乱させたのです。
二世が誕生して可笑しくはない。
自然の摂理に従ったまでのことであり微笑ましいことでもありました。
然りとて、漢方薬(りゅう)()」を製るわけでもないので不憫ではあったが一本だけを残しあとは引っこ抜いでしまいました