老いのひとこと

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”天高く馬肥ゆる秋”、お馬さんは飼葉しか食べなくても肥えるとは不思議です。
農耕馬は一日中働き運動量豊富でもよく肥えるとはなお不思議です。
粗食に近い菜食主義を貫いても肥えるものは肥えると云うことですか。
一方、”此の世をば我がよとぞ思う望月の欠けたることの無しと思へば”
栄華をほしいままにした道長さんではあったが唯一ままならぬお悩みをお持ちであったのだという。
それは、此のお方は糖尿病患者の先駆者でいられたとのお話を実しやかに物の本に書いてあったのを記憶する。
阿弥陀如来への篤い信仰心をお持ちであったらしくお肉やお魚は御法度であったらしい。
蛋白質の摂取量に問題があったのでしょう、必然的に炭水化物に偏り依存した食餌はヘモクロビンA1Cの数値をおのずと跳ね上げられてしまわれたのでしょうか。
 
実はどうも此の事は決して他人ごとではなくおのれに降り掛かる問題であることに気付いたのです。
先日、掛かり付けの医師より糖尿の薬を処方する旨ついに宣告されてしまったのです。
これは、ショッキングな宣告です。
まさに、ハンマーで頭子をぶん殴られたに等しい。
わたしは、即座に先生に哀願していた。
もう暫しのご猶予を願います。
今度こそは、本気で減量に取り組みますので投薬処置は次のデーターを見るまで待っていただきたいと縋り付く思いで願い出たのです。
偶々その当日にとても奇異な内容のメールが届いたのです。
血糖値が気になるお方は必見とある。
荒木式糖尿病克服法とある。
何んとも長々しいメール文で凡その結論ははっきり見えたのだが随所にハッと気付く立派な事も書いてあるではないか。
糖の源は炭水化物だと断定する。
実に簡単明瞭、炭水化物を食べるな摂取するなの一言に尽きるのです。
摂った以上は責任を以って完全燃焼させろ。
燃焼させ得ぬのなら炭水化物を摂るなと実に明快そのものだ。
医者なら誰しも食餌制限だ、やれカロリー制限だと喧しく云う。
間違っていないし、むしろ完璧すぎるので得てして禁欲主義だけが強いられたように思い込み精神的に滅入り畏縮するしかない。
その点この荒木式は、事タンパク質はふんだんに摂って食べて良しと云う。
此れ、嘘か真か確かめようがないが此の際此のわたくしは詐欺に引っ掛かった思いで此の荒木式に賭けてみようと決意したのです。
炭水化物は極力避ける、玄米飯は続けるがごく少量にセーブすることに決めました。
同時に、菜食から肉食主義へスイッチを切り代えてみることにしたのです。
これこそが、間違いなく自分自身との一騎打ちの戦いに他ありません。
「おのれとの戦い」が立派に叶えられるように励まねばなりません。
 
道長さんも秋の夜に赤い御月さんをごらんになられたものでしょうか。