老いのひとこと

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今朝の事だがラジオ体操を終えて公園を出た所にある家庭菜園場での出来事です。


収穫済みの薩摩芋の蔓が無雑作に束ねてある。


わたしは咄嗟に声を掛けていた。


わたしは厚かましくも図々しく此の御芋の蔓を戴けませんでしょうかと平気な顔をして言い放っていた。


農夫のお方は快く笑顔を湛えてこんなもので良ければどうぞどうぞと気持よく応じて呉れたではありませんか。


これだけ齢を取ってしまえば最早此の世に恥ずかしいと存ずるものはない。


両手を広げて抱えられるだけ抱えてわたしは自転車の荷台に乗せて持ち帰ったのです。


さもしい漁り根性はわたしの場合既に幼少の頃に根付いてしまっていたのでしょう。


食い物がまったく欠乏した敗戦直後の頃、借間住まいの我家は裕福な大家さんのゴミ箱の残飯を野良猫同然に漁り喰らった。


その習性が此の身にこびり付いたまま決して離れ去ろうとはしないのでありましょうか。


味もそっけもない只図体だけがデッカイ農林1号と云う御芋とその茎に葉っぱが我らが主食でありました。


その名残を懐かしんで毎年わたしは好んで此の御芋の茎を捕食するのです。


今年の分を大量に仕入れました。


此れにてまた齢を重ねることが出来そうです。


家内は薄味で甘辛く上手に煮付けて呉れるのです。


野菜類高騰の時節がら願ってもない珍味です。