老いのひとこと

イメージ 1



体操会場へ自転車を走らす道路脇に転がるゴミ屑を拾い集める変な習性が身に付いてしまった。


つまりは、自分では環境美化のお手伝いの心積もりなのだ。


早朝ゆえ人通りもなく殊更我が身の善行を誇示する邪心は毛頭ない。


ひと様に出逢えばゴミがあっても知らぬ顔で通り過ぎる天邪鬼に過ぎまい。


偶々ある日のこと歩道にビニール袋入り物体が落ちている。


珍しくも中味はパックされたシジミ貝ではないか。


恐らくは近所のバローでの買い物客だろう。


前日の日付なので昨晩のことだろう。


気付いた方が捜しに舞い戻るかも知れない、回収することを躊躇い目立つようにブロック塀の上に置いてきたのです。


夕方、いつもの額四峠越えサイクリングに出た。


例の物件が気になったので回り道をして確かめて見たら其のシジミが辺り一面に散乱しているではないか。


カラスさんの仕業に相違ない。


カラスさん遣りおったわい。


ヤッコさん美味いものに有り付けたが貝殻があるのでアタクソ仕上がったわい。


拾おうと思ったが人通りが多過ぎる、わたしは知らぬ存ぜぬ顔をしてその場を後にしてしまったのです。


 


今朝、再び確認いたせば案の定散乱したままの原形を保っているではないか。


衛生上からも美観を害する光景を消し去らんとわたしは隣町の地内ながらも黙々と拾い集めた次第なのです。


色んなことがあるものです。