老いのひとこと

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三つ目の船形深鉢に挑む。


お手本になるひな形に模して懸命に挑むが前の二作共に見るも無残な結果に終わる。


地団駄を踏む思いで三度目の挑戦になる。


前作の同じ轍を踏まぬように慎重の上に慎重を重ねるように事を進める。


計算通りに前を読む段取りが又しても極めてずさんであった。


継ぎ足すタタラの切断面を二枚で済ますところを寸足らずで三枚にしてしまう。


おまけに加えて前と後ろの湾曲する部分に案の定亀裂を生ぜしめてしまったではないか。


継ぎ接ぎ補修箇所が五か所に及んでしまった。


ドベを塗り手繰りその上に包帯を施すように痛々しくガーゼで押さえる。


膏薬やら絆創膏で満身創痍の姿ではあるがわたしなりに精一杯努めたことになる。


誰からの助力なしに自力で根を詰めた。


そのことだけは是と致さねばならない。


自主自立、自力更生こそが今後のわたし自身に待たれる最重要課題なのです。


 


其の為の


リハーサルなりしか


粘土遊び