老いのひとこと

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時間を持て余し退屈すると額谷の山の中をうろつき廻ったりする。


例の珪化木の一大発見にも繋がったのだがその林道わきの斜面をよじ登って嘗て其処がリンゴ園であったという箇所まで上り詰めてみた。


眼下には市街地が開けちょっとした見晴台にもなろう。


風もよく通って格好の憩いの場である。


何の気なしに辺りをよく見れば急斜面の地肌に真ん丸い石ころがあちこちに転がる。


まるで其処が太古の大昔には川原で在ったようにも窺がえる。


地殻変動で隆起したものだろうか、素人ながらも興味は尽きない。


そして、その辺りを見るまでもなく山の斜面に土留め用の擁壁のような石垣が随所に組まれているのです。


リンゴ栽培の苦労の程を想像しながら暫しの一時を寛ぐのです。


 


後日、リンゴ畑の体験者にむかし話を伺おうと額谷町の住人でいられる山岸さんにお聞きしたら池上さんを紹介為された。


池上さんを訪問しお聞きすればもっとお詳しいお方が居ると高木さんを紹介してくださった。


すると、此の高木さんは何と驚く勿れ「私の個人的な考察だと断りながらも或るいは高尾城の延長線上にその一角が顔を出しているのかも知れない」と実に奇想天外なる個人的構想を披露為さったのです。


成る程そういえば額谷の奥には富樫正親の家臣の墳墓「御廟谷」があるではないか。


ならば、墳墓護衛の砦のような山城が此処にあっても何の不思議もない。


益々以て興味は尽きそうにないのです。