老いのひとこと

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金曜日は「ふれあい」にて居合いのお稽古、いつもの我が陣地に陣取って敵を見計らいながら徐に全剣連制定居合を抜く。


一本目「前」は懇ろに5回同じ動作を繰り返す。


今回は鞘引きに留意して腰骨( こしぼね)を確と正対させるように意識した。


二本目以降は各々2回づつ動作を繰り返し十二本目に至った。


取り立てるほど疲労感もからだの異常を来たすこともなかったのだが左足を退いて身を余し素早く頭上


を抜き放ったのだがどうしたことか鞘離れの瞬間鯉口の左の指にヒリッと軽い刺戟を感じた。


又してもやったわいと中断し左手に目をやったが微かに滲む程度で済みヤレヤレと安堵いたした次第なのです。


御歳のこともあろう無理は禁物ですとおのれに確と言い聞かせた次第です。


原因は稽古不足に尽きる。


いい加減に集中心を欠き機械的に遣るべくして遣った天罰が下りました。


 


不用意にも初動の段階で十一本目総斬り動きと混同してしまい前に動いた右足を制しつつ真向に抜き放ったがその分左足を退く動作が遅れ此の不始末に結びついてしまったのです。


初動の失策を修正致そうと高慢にして横柄な判断を為したことが失敗の元になる。


大いに反省いたすべし。


 


擦傷あれど


   気分乗り


     この上なく爽快なり