老いのひとこと

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此処一二年のおのれの変化に自身気付いていた。


校下の運動会の開会式で孫の成人式に列席の折に武道館での稽古始めの際にわたしは自分でも驚くような声量で呼気と共にドスの利いたうめき声を絞り出していた。


歌詞の中でも部分的に気乗りする箇所に限ってではあるが充分に周囲を揺るがせるに足る異変を意識した。


日本人の魂の発露を地で行くのです。


気概が自ずと迸り出るのです。


決して戦前への回帰ではない、わたしなりに培ってきた日本人としてのアイデンテイテイに他ならない。


日本人に生まれた事への誇りを端的に表現できるのは此の国歌斉唱の時だけではないだろうか。


わたしはそう思う。


 


処が、此の度の五輪壮行会で某組織委員長はおっかない言葉を吐いて周囲を震撼させた。


 


貴方に云われたから歌うのではありません。


正直のところそんなことを他人様に云われたくはない。


 


わたしは五輪とは無縁な者だが、些か感情を逆撫でされたような気がしてならない。


君が代を腹の底から呻き出すことを躊躇せざるを得なくなってしまった。


又しても、むかしのように貝になった方がよさそうな気がしてならない。