老いのひとこと

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陛下の生前退位の強いお気持ちが間接的表現ではあったがなされました。


今日の日に先立つこと先月七月十五日に突然ビッグニュースが流れました。


参議選直後のあの日を選んで何故陛下はあの挙に出られ遊ばされたものなのか。


普通のまともな日本人ならば極めて奇異に感じ取って当たり前ではなかったろうか。


象徴天皇たる陛下には国政に関わる権能は一切お持ちでは無い。


それを十分にご承知の上で陛下は敢えて生前退位のご意思表明で一石を投じその波紋が憲法改正に曳いては皇室典範やその他諸々の法典の改定に及び紛れもなく国政を動かすであろう先見の目をお持ちであられた。


衆参両院にて三分の二の改憲勢力を確保したのなら先ずは生前退位に関わる憲法の改正点に絞っての論議を促す無言の示唆が秘められていたようにわたしには思えてならない。


よもや、あの懸案のあの事柄と同時併行することは在り得ないと・・・


先手を打たれた。


 


戦没者慰霊にパラオの大海原に迎いて御二人が寄り添うよう実に敬虔な祈りをいつまでも捧げられお姿が忘れられない。


陛下にしかできない戦争への深い慙愧の念と平和祈願が滲み出ていた。


あの光景はただものではない事を日本人なら誰しも


気付いたはずだと思う。


陛下の戦後七十一年間の思い入れが朴訥としたお言葉で語り尽されていた。


天皇は日本国民の安寧を祈る。


まさか再び日本国の戦勝を祈るような事。


それだけは有ってはならぬと祈るような思いがあったようにわたしには覗えてならなかった。


御高齢で公務多忙のご様子は云わずもがななことでありテレビ放映のようにそんなにも強調すべきものでもなかったように思った。


むしろ天皇のお言葉の裏側の真意を探してみたかったのです。


 


ご真意を察し生前退位在って然るべし。


 


 


恐れ多くも、独断と偏見に基づく軽薄な憶測を吐き出してしまい罪深いことを致しました。