大阪の旅≪2≫

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  1. 双子ちゃんの運動会を参観した。


雨も上がりすっきり晴れ渡った秋空の下なんとも盛大なる運動会であったことか。


とにかく保育園と云えども浪速っ子らしくスケールがでっかい。


去年はリレー選手になれたカオちゃん今年は選ばれなかったと少しばかりしょ気て居る。


代わりにナオちゃんは年長組を代表して開会式で園歌を歌う。


国学テ府県別ランキングでは大阪府は最下位こそ免れたが決して芳しくはないのだが此の園児たちの


駆けっこやお遊戯へのご執心の程には舌を巻いた。


保育士さんは元より保護者の熱の入れようも尋常ではない。


カメラマン専用の脚立がグランドを取り巻く。


保護者たちはキャンプ用のテントを所狭しと建ち並らべて応援する。


 


一糸乱れぬ団体演技や規律の取れた組体操は保育園児とは思えぬ画一性と規律性をとことん追求する。


もはや可愛いらしいというよりも驚愕の目で釘付けにさせられてしまった。


次から次へと駆けっこ競争が繰り出す。


その都度場内アナウスが実況放送をして懸命に伝える。


誰それ君が一等賞でーす。


何がしちゃんがよく頑張りました、見事第一位でーす。


どのレースも全てことごとく一位もしくは懸命に追い上げた第二位の実況放送ばかりです。


走ってる子はみんな頑張っているはずです。


歯を喰いしばってぴりっこを走る子をなぜ褒めないのかなあと不思議で仕方がなかった。


どうしても納得がいかなかった。


恐らくは地域性と云おうか此の保育園の方針なのだろうと割り切らざるを得なかった。


グランドの周囲には特設駐車場がある。


3ナンバーの高級車が犇めく外車の数にも驚いた。


どうしたことか黄ナンバー車が一台も居ない。


捜せどもない、漸くいちばん外側の隅っこで軽自動車同士が肩を並べて寄り添うように並んでいた。


こういう光景はわたしは苦手だ、こころが千々に乱れ震え傷んだ。


帰り際には駐輪場に気付きよく見れば健気なお母さん達が我が子を荷台に乗せて威勢よく漕ぎ出す。


日本国の現況をまざまざと見せ付けられた。


何事もなかったように格差が厳然と存在しそれが当たり前のようにみな平然と見過ごしている。