老いのひとこと

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墓地管理事務所で高源院に関わる前田家の墓地を管理する現在の持ち主を知りたいのでぜひ教えてくださいと低姿勢で願い出た。


ところがどうした事か取り次いでいただいた吏員の御方は余程腹の虫の居所が悪かったのか行き成り大声でどやされるではないか。


持ち主の名前を云え登録番号を言えと随分と嵩飛車だ。


激しく叱責される。


此方の腹の虫も少々可笑しくなって貴方方はパブリックサーバントではないのか。


市民のしもべ下僕であり公僕ではないのかと声を張り上げとしたがググッとセーブした。


どうも其の持ち主とか登録者の名前が分からない限りデーターを検索しようにもできぬという事はようやくわかったのです。


その御方は市役所本庁の三階にある文化財保護課へ行くことを勧めてくれたのです。


此処文化財保護課は打って変わって至って懇切丁寧な対応ではないか。


三人のお若き専門官は知恵を出し合いながら「前田直温」の検索にまさに奔走してくれたのです。


でも、当課の守備範囲を逸脱するので如何ともし難いと玉川図書館を紹介してくださったのです。


決して、たらい回しに振り回されたとは感じなかったが其の足で近世資料館まですっ飛んだ。


幸運にも「前田直温」作成の由緒書並びに直温実弟の「阿部甚十郎」が書いた由緒書きに接することが叶ったが此の両人の末裔現存する御子孫にまで繋げることは到底敵いませんでした。


唯一の収穫は両家の菩提寺が「龍淵寺」「常松寺」であることを知り得たことだけでした。


これは決して徒労ではない。


徒労に終わらせたくはない。


とにかく先はまだまだ長そうだ。