老いのひとこと

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対人恐怖症とか高所恐怖症は聞いたことは在るが文明恐怖症は聞いたことはない。


第一そんな言葉は此の世にはない。


むかし若い頃山奥の寒村でしごとをした。


一週間山に籠もり下界へは一週間に一度顔を出す。


当時はテレビの走りの頃我が家にはまだなかった。


 


当時はまだ世の中の変化はそんなに忙しなくはなかったがそれでも戦後復興の槌音が轟き始めてはいた。


ゆったりはしていたがそれでも日本経済の成長の兆しがありありと見え始めていた。


文明が次第に近代化し先鋭化する、世の中が一週間で大きく変化する。


あの当時のわたしは文明恐怖症に恐れおののいた。


文明から取り残される焦燥感、隔絶感、疎外感それが恐怖感としてわたしを取り巻きいつも襲われた心境だった。


複雑な思いでいそいそと新聞に目を通したことを思い出す。


 


生来わたしは疎い方で世のペースには付いてはいけないうらなり木偶の坊です。


今以って時代遅れの模範生なのです。


ウインドウズ7が自動的に10へ昇格したのは好いが機能がまったく一新してしまった。


性能がアップしたらしいが全くわからない。


開けば此の表示の画面が出るがこれがからっきしダメで偶にニュース欄を見るだけでゲームもミュージックにも縁がない。


その他の欄は横文字が並んだだけでもうお手上げだ。


IT世界の奥の深さに只唖然とするばかり、これこそが文明恐怖症の再来に他ならず頭を抱えるばかりなのです。