老いのひとこと

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猿のように嵌まり鳩のように飽きて此れ又好し。


さすがホリエモンさんは巧いことを言う。


大昔の遺物のような干乾びた絵の具を何処からか探し出した。


絵を描くことに見事嵌まってしまった、これぞと思い詰めれば画筆を執って物の見事に画ぶり付く。


色弱やら色盲やらの致命的欠陥なんか何のそのパレットに乾いたカスカスの絵の具を絞り出して一気呵成に描く。


上手下手なんて関係なし要はわたしが見てナスとキューリと一つのミニトマトらしき物体が其処に描かれておればそれでよいのです。


兎に角今年は豊作です、自作の作物を絵に留めおきたい或る種の衝動に駆られてしまったのです。


此の衝動は間違いなしに鳩のように飽きられ忘れ去られるのです。


 


それにしても、紅一点に立体感なく存在感ない。


瓜のような巨大な胡瓜の重量感がない重なり合ってなんかない。


光沢のないボケナスが其処に平面的に転がっているだけではないか。


もう少し何とかならんものか。