猪猛(いのししたける)君のことが気になって仕様がない。
環状線道路を管理する県の土木事務所へ照会し若しや監視カメラのレンズが野生のイノシシの生のままの素性を写し撮ってはいまいか。
或いは大好物の葛根を給餌中の決定的場面が写ってはいないものかと公務外のお願いで少々気が引けたが下手に願い出てみたのです。
数日後、誠意ある回答をいただき殊の外驚いた。
監視カメラは県警設置のもので当方は関与してないとおっしゃる。
でも、そのカメラの真下にみえる落石防護柵は紛れもなく県の土木事務所所轄のものでイノシシ対策以外の何物でないのだと説明された。
雑食性のイノシシの生息地が人里にまで侵出し農作物被害対策が厳しく講じられた結果かれらの生活圏が逼迫し終にはこのような高速道路脇にまで及んだのだという。
深夜から未明にかけて葛の根茎を始め昆虫やミミズに蛇の類を捕食するのだという。
不要な地中の石ころは鼻の威力で崖下へマクズリ落とすのだという。
ただ残念ながら当事務所でも目撃者はいなく画像データーも持ち合わせてはいないらしい。
好意的に「白山自然保護センター」の紹介までいただいたが此処でもやはり誰しもその現場を写真で捉えたものはいないとの返答でした。
此のわたくしのしがなき猪猛君との格闘はまだまだ依然としてつづく。