宵越しの茶は飲むなとは昔からの言い伝えらしい。
よく判らないがタンニンが嫌われるらしい。
また、宵越し茶葉が分泌する蛋白質が変質しある種の毒素が生ずるらしい。
更には、色んな雑菌が繁殖しお腹を壊すというのです。
ところが天邪鬼で鳴らす此のわたくしは能く宵越し茶を好んでいただく。
ねばねばした粘液質のお茶が意外と美味い。
ねばねば質は納豆やオクラ、自然薯、モズクなどにも共通してからだに良いと決めてかかる。
一度も腹痛に襲われたことはないのでどろどろした宵越し茶を安心してよく飲む。
その茶葉も高価な高級茶ではない在り来たりの安物煎茶なので適量の数倍以上をフライパンにて十分加熱し、それを入れる。
翌日には茶葉に粘り気が生ずる。
未だ定説には成り得てはいないが最近の学説では此の宵越し茶には老化の原因となる過酸化脂質の生成を抑制する効能が在るやに伝え聞いた。
要するに老化防止に大変役立つらしいのです。
画期的な新しい学説が確立されるかも知れない。
其の日の到来を乞い願いながら今日も宵越し茶を飲む。