老いのひとこと






早朝6時過ぎの公園のベンチにクラブかステックのようなものが置かれている。
誰もそれらしき人物はいない。
置き忘れに相違ない。
第一クラブとステックの違いとて全く知らない。
クラブとスナックの違いと問われても野暮な奴には判らぬと同様それ以上にクラブとステックの違いについては判るはずがない。
全く関心がないので知らない。
憎まれ口を叩けば、皆さんバスに乗り遅れまいとぞろぞろと揃いも揃って群れていらっしゃる。
広いグランド狭しと大勢のフアンが嬉々として興ずる。
でも何故かしら画一的に映り大衆迎合のお姿にみえてどうしてもわたしには馴染まない。
群雀さんたちよりも白鷺のような孤高の鳥の方が好きだ。
でも大好きなグランドゴルフの虜となり無我夢中に楽しむ人たちを羨ましくも感ずる時もある。
きっと大好きなお仲間とゴルフ談義に花を咲かせたばかりに遂うっかりと命の次に大事なクラブを置き忘れてしまったのでしょうか。
そんな大様な生き様も羨ましいと思ったりもする。

  

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