老いのひとこと

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我が家の玄関にはガラス張りのテラスがある。
小さなサンルームに違いない初冬の日差しを受けてちょいとした憩いの場にもなる。
或る日のこと一羽の名も知らぬ野鳥が何処から入ったかパタパタ飛び交いながら遊んでいる。
わたしには狼狽えているようには全然見えません。
じゃれ付くようにわたしの頭の真上で羽ばたいてくれる。
舌切り雀の爺様がスズメのお宿で歓待されているような不思議な錯覚におちいりました。
一緒に記念写真と思ったがままならず一枚だけ撮らせていただきました。
引き戸を開けてお空に飛び立つように促すがそれでも此処が余程お気に入りなのか離れようとはしなかった。
その内に漸くにして天井沿いの小さな隙間から出て行ってしまった。
楽しかったよ。
また遊びに来るよ。
じゃ爺様元気でねバイバイと云って飛び立っていったような不思議な気がした。
あの野鳥はジュウシマツではなかろうか。
嗚呼おそまつととまつジュウシマツか。