白山さんへの初詣は混雑を避けて左義長の日までずらかした。
例年なら禅ヶ峰神社で済ますところ本来の小正月の日に執り行われる白山比咩神社のどんど祭りの日まで日延べしたことになる。
焼べるものは精々注連飾りとお札の類で書初め用紙とはもう縁は切れました。
駐車場に開放された広大なる境内の中央部に火柱が立つ。
さすがスケールがでっかい白山連峰の真白き峰々を背景に火祭りの真っ最中ではないか。
尤も此処には神官も巫女もいない。
賽銭箱の前に私服の火の番が待機し受付を為さる。
何分、近郷近在の善男善女が持ち寄る焼べ物がメラメラと燃え盛る火炎には圧倒されるばかりだ。
各々が抱える苦悩や怨念・煩悩は炎と共にまさに昇天している。
家内と共に暫し佇み手をあわす。