老いのひとこと

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好むも好まざるも冬は寒いに決まっている。


少々寒いと云って殊更大袈裟にじたばたするのは大人気なかろう。


とは言え暖冬異変が定着化した昨今、突然氷河期に突入したかのように異常低温警報に接するとはやはり尋常ではない。


60年前の大昔、初任の地菊水町での出来事を彷彿とさせる。


朝目覚めると枕元には薄っすらと雪が積もっていたことを思い出す。


夜中には隙間風と共に粉雪が舞った。


そんな中でも当時は若さが唯一の取り柄だった。


一向に苦とはせず職務に専念できた。


しかし今や此の老躯には雪こそ積りはしないが確かにこたえる。


室内温度がマイナス2度近くにはさすがに参る。


でもエアコンと電気炬燵と石油ストーブの三所攻めで対応できるご身分には有り難く感謝いたさねばなりません。


 


どうした事かとても敏感に感応するカーソル君は寒気に怖気づいたか落着きなく異常過ぎる動きで薄気味悪い。


騙し賺しが効かない、こちらの胸中までもが完全に半狂乱状態に陥ったではないか。


今日は殊の外長い間むずかり続けていたようだ。


最後まで御伴させられ随分閉口した。


 


そのまま炬燵に潜り込めばいいものをいそいそと凍てつく館内へ顔をだし独り善がりな寒修行に精を出す。


先陣を切って一番乗りした紙飛行機研究家「あーさん」と挨拶を交わしながらお互い思い思いに充実の一時を過ごし合ったのです。