老いのひとこと

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他人の褌で相撲を取る悪趣味の持ち主です。


持って生まれた性分なのかなかなか治らない。


今枝家を探求される知友F氏から久し振りに講義を受けた。


旧市内の長土塀の一角に鎮座する仁王尊は加賀藩筆頭家老今枝家ゆかりの石仏・吽形金剛力士像に他ならない。


石仏が納まるその小さな御堂には奥能登の柳田村出身の著名な書家の扁額が掲げられることを教わった。


その書家は橘観斎と云う方で12代藩主前田斉泰( なりやす)公の書道の先生であったらしい。


のみならず寺子屋鵞群閣( がぐんかく)と云う書道塾を開いて多くの子弟に習字を教えたのだとF氏から聞いた。


其処でと或る事にふと気付かされたのです。


そう云えば清三郎近猷の墓石に刻まれる碑文の解読をお願いした郷土史家のK女史からは津田鉚はとても勉強家で和歌や書や画に長けていたのだと教わったことを思い出した。


津田鉚は図らずも何と奇しくもわたしの母方曾祖父( ひいじいじ)にあたる近吾の生母に外ならず鉚は橘観斎から書道塾で習字の手解きを受けていたとは驚きだ


早速、石仏が安置される小さな御堂へ参り鉚の習字の先生橘観斎の「執金剛神」の扁額を写真に撮ってきた。


生憎、焼けて真っ黒焦げであったが恭しく撮ってきた。


ただ被写体がガラスケースに反射しカメラに巧く入らなかった。


 


F氏とK女史の褌で相撲を取るとても嫌らしい奴なのです。


 


何故かしら歴史の大きな渦巻きの中に放り込まれ目が回り息苦しい。