老いのひとこと

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さくらはもうとっくに散り果てた。


これは十日ほど前の旧聞に過ぎない。


 


 


高尾城のふもとに住を構えながらこれぞまさに灯台下暗しと云えましょう。


桜の名所高尾城址見晴らし台まで今年も登って来た。


20万の一向宗徒に包囲された守護富樫政親は敢え無く自刃し果てた。


その政親が籠もる通称ジョウヤマと称する本丸跡が我らが登る見晴らし台に他なかろうと思いきや実はそうでないことを此の時に至り知らされた。


万願寺川と七瀬川に挟まれる1.5キロ四方の広大な高尾山中に高尾城塞が群を成して点在し其の中の一つの見張り台が此の地点なのだと教えられた。


何んとも呆れる程に情けない話しじゃないか。


見張り台が見晴らし台に名前を変えたとは此れは大した驚きだ。


此れほどの皮肉はない。


 


外敵の侵入を見張る必要はもうなくなり市民たちは眼下のお花見と日本海の水平線を望む絶景を此処から見晴らしている。


平和でのどかな春の日の午後でした。


 


 


今以って高尾城本丸跡は確認はされていないことも知らされた。


 


 


今年の登山道は何時になく賑やかで多くのお子様連れの家族に出逢えてよかった。


開花が一週間早まった関係で目下のところ春休みの真っただ中なのです。